「 土地を購入する前に地盤調査はできますか? 」というご質問をよくいただきます。
これは 地盤調査の目的によるんですが、「土地の所有権移転後すぐに建築に取りかかりたいので 契約から所有権移転の間に地盤調査をしたい。」という場合。
要は 『 時間短縮のため 』
これは だいたいOKです。
(中には 所有権移転後じゃないとダメっていう売主さんもいますが。)
なんなら 所有権移転前の地鎮祭もOKの場合もあります。
ただ、「 もし 地盤が緩かったら地盤改良が必要だから その分の値交渉をしたいので 」という場合。
要は 『 価格交渉の材料のため 』 です。
これは ほぼダメです。
あきらかに地盤が緩そうなところ( 埋め立て地とか。 )だと 売主が地盤調査をして その調査結果データをつけて 初めから相場より安い価格で販売するケースはあります。
実際に当社も 物件によっては そのパターンをよくします。
ただ 「 地盤調査をさせていただいて、地盤改良の費用が高ければその分を値引いてください。だったら買います。 」という交渉は今のところ 断られる確率が高いです。(今後 分かりませんが。)
地盤調査の費用(7万円前後)は知れてますから この交渉が通るんであればするべきですけどね。
まーこれもいつものことで 人気のある分譲地などではこの交渉はするだけムダです。
売れにくそうな場所( 変形地や建築許可がいるような土地 )でするのが鉄則なのは 何度もこのブログで書いています。
「 また 同じ事言ってるよ~。 」と自己嫌悪におちいりそうになりますが、ウルトラCなんて世の中になかなかありませんから、こういう地味で当たり前のことを言うしかないんですね。
交渉ごとの基本は 売主側だけでなくこの取引に関わるすべての人が気持ちよく取引ができることを前提にすすめることです。
( 金額( 値下げしてもらう )以外の面で変な不安をいだかせないなど。 )
そういった交渉は不動産業者の仕事なので 私たちが考えますけどね。
( そういう面で不動産業者選びも大事なんですよ。 )
というわけで この「 土地を購入する前に地盤調査はできますか? 」というご質問も「 売主さん と 不動産業者次第 」というのがホントの所です。
( 『土地を売る前に 買主が地盤調査をしてはダメ。』という法律なんてありませんからね。 )
ちなみに 変形地や建築許可がいるような土地とはこういう土地です。
【 変形敷地で建築許可がいる土地 】
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